「不安を手に入れる」は不穏だろうか
「不安を手に入れる」
いつまでたっても 見えない 行けない
いつまでたっても 見えない 行けない
得体の知れない 言葉にならない
頭を離れない 不安が怖い
見ない 行かない 見ない 行かない
強制的に 別のことに 取り組んで
別の不安を手に入れる
別の不安を手に入れる
ひとつ目の不安に
もうひとつ別の不安を重ねたら
相殺 あるいは 忘却 それで
いずれにしても 最初の不安は 消える
別の不安を手に入れる
別の不安を手に入れる
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昨日、三日連続投稿を昨日終えたけれど、即興音日記をもう1曲。
即興音日記155曲目「不安を手に入れる」。
先日珍しく、不安感情を持て余してしまった。放っておいたら駄目だと感じた。
だから、感情を文字にして、声に出して、ギターを弾いて、自分の不安を音楽にした。
文字にした感情を歌詞として整えて紙に書いた。たとえそれが不完全な形であっても、自分の中にある得体の知れないものを可視化すると楽になる、というのは本当だと実感した。
別の不安を手に入れる。このときの別の不安は、他者起因のものではなく自分起因の不安が望ましい。自分でマネジメントできる不安ならば、それが負の感情であっても生きていくためのエンジンになる、という実感を得た。
即興音日記には私のための約束事がひとつある。
旋律を、ギターで弾くコード進行を、既に書き留めてある歌詞を、すべて変わり得るものとして扱うこと。
絶対的に決定された要素は何ひとつない。私の即興音日記はいつも、不確定な余白だらけ、隙間だらけ、スキだらけ。
1秒後の自分が何をするのか自分にも分からない。私はそれを、とても人間らしいことだと思う。
